地域アカデミアWeb講座「箱根駅伝の誕生とスポーツ人物伝」
大正9(1920)年の第1回東京箱根間関東大学駅伝競走から1世紀を経て2024年には第100回大会を迎える「箱根駅伝」の歴史をたどる講座。箱根駅伝誕生の時代的背景や大正期の陸上競技スポーツ史を考察する。講義テーマを当時の箱根駅伝の創成期に関わった人物に焦点をあてて、スポーツ史的な視点から100回記念大会の意義を考えてみたい。
【箱根駅伝の誕生とスポーツ人物伝】
◆開催時期:2023年度講座
◆講座分野:スポーツ文化講座
◆講義タイトル:「箱根駅伝の誕生とスポーツ人物伝」
◆受講対象者:一般社会人・学生
◆開催形式:オンライン講義
◆開催曜日:2024年2月3日(土)・2月10日(土)
◆講義回数:6回
◆受講生定員:各会90名(先着順)
◆受講費用:¥3,000(お一人様全6回・含む教材費)
◆申込方法:当HP参加申込フォームにより事前登録
*上記日時にご都合つかない方も、
後日後追い配信でお好きな時間帯に
視聴できます。
第1回 箱根駅伝の歴史的意義
講師:有吉正博
(東京学芸大学名誉教授、
関東学生陸上競技連盟会長)
2024年2月3日(土)
13時~14時
1.箱根駅伝100回大会を終えて
2.箱根駅伝の歴史と伝統
3.箱根駅伝から世界へ
第 2 回 人物伝①
「嘉納治五郎」長距離走普及の先駆者
講師:真田 久
(筑波大学特命教授)
2月3日(土)
14時~15時
講道館柔道を1882年に起こした嘉納治五郎は、長距離走と水泳の国民的普及も目指した。なぜ長距離走の普及を目指したのであろうか。彼の考えとその業績を辿ってみたい。
第 3 回 人物伝②
「金栗四三」師の構想の実現を
目指す
講師:真田 久
(筑波大学特命教授)
2月3日(土)
15時~16時
金栗が東京高等師範学校に入学した時の校長は嘉納治五郎であった。嘉納校長の思いと期待を受けて金栗は箱根駅伝の実現を図る。さらにその先に目指したものは何であったのだろうか。
第 4 回人物伝③
「野口源三郎」学生陸上創設の
尽力者
講師:大林太朗
(筑波大学体育系助教
(体育史・スポーツ人類学))
2024年2月10日(土)
13時~14時
「箱根駅伝」の創設者のひとりとされる野口源三郎氏について、その生い立ちや日本における十種競技の第一人者としての足跡をたどりつつ、氏がこの駅伝に込めた思いについて考察を行う。また、その後の関東大震災後のパリ五輪(1924年)への日本選手団の参加に関する史料についても紹介する。
第 5 回 人物伝④
「澁谷壽光」駅伝創設と運営に
生涯をかける
講師:澁谷彰久
(山梨県立大学名誉教授)
2月10日(土)
14時~15時
澁谷は箱根駅伝の審判長を戦後30年間務めたが、母校である小田原中学に教諭として赴任時に箱根駅伝ルートとコースの詳細な現地調査を行っていた。箱根駅伝の創設と旧制小田原中学の当時の様子など、駅伝創設時に関わった人々の群像を澁谷寿光を通して検証する。
第 6 回 箱根駅伝の過去と未来
講師:田上幸広
(読売新聞編集局運動部)
2月10日(土)
15時~16時
第100回大会を取材した記者の目線から箱根駅伝が日本の陸上界で果たしてきた役割を解説し、第101回大会以降についても展望する。また、熱戦の模様や舞台裏の秘話を紹介する。
【講師紹介】
*なお、第3回目と第6回目の終了後30分ほどの受講生からの質問等を受ける時間を設けます。
有吉正博(ありよし まさひろ)氏
(帝京科学大学特任教授、東京学芸大学名誉教授、関東学生陸上競技連盟会長、
日本学生陸上競技連合副会長)
略歴:
1947年福岡県生まれ、東京教育大学(現筑波大学)時代には箱根駅伝4年連続出場、 インカレ入賞、福岡国際マラソン出場など。東京教育大学大学院修了後、東海大学で箱根駅伝初出場から6位入賞まで指導、東京学芸大学に移って35年間教育研究に従事する一方、附属大泉小学校長、芸術・スポーツ科学系長などを歴任し停年退職。
著書に「小学校の陸上運動」(不昧堂)、「長距離・マラソン・駅伝」(成美堂)、「快走術」(日本実業出版)、「トレイルランニング」(岩波書店)、「箱根を走った勇姿たちは、今」(不昧堂出版)など。 全国中学駅伝NHKテレビ解説(2001-2004)
真田 久(さなだ ひさし)氏
(筑波大学特命教授)
略歴:
1955年東京都生まれ。筑波大学大学院修了。博士(人間科学)
古代から近現代のオリンピックの歴史研究とオリンピック教育を手がける。
日本オリンピック・アカデミー会長
日本スポーツ人類学会会長
IOCオリンピック研究センター助成研究選考委員
元東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与
大林太朗(おおばやし たろう)氏
(筑波大学体育系助教(体育史・スポーツ人類学))
略歴:
1988年愛知県名古屋市生まれ。筑波大学体育専門学群卒、同大学院修了(博士:体育科学)。ギリシャ・オリンピアへの大学院留学、日本学術振興会特別研究員(DC2)などを経て2020年より現職。
国際体育・スポーツ史学会(ISHPES)若手研究者代表委員、2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」時代考証(スポーツ史)などを歴任。筑波大学では体育・スポーツの歴史やオリンピック・ムーブメントに関する講義を担当し、陸上競技部ではコーチ(混成競技担当)を務めている。
澁谷 彰久(しぶや あきひさ)氏
(山梨県立大学名誉教授)
略歴:
1956年生まれ、神奈川県松田町出身。1980年中央大学法学部卒業、三菱銀行入社、2008年筑波大学大学院修了。博士(法学)。2009年銀行退職後、山梨県立大学国際政策学部教授。2022年3月定年退官後、地域アカデミア研究実践機構代表となる。専門は民事法であるが、祖父澁谷寿光のスポーツ史研究も行う。関連著書に「箱根駅伝コースはどのようにして作られたか-澁谷壽光を通した駅伝史研究のための一考察-」(2019)。
田上幸広(たがみ ゆきひろ)氏
(読売新聞編集局運動部)
略歴:
1975年生まれ。1997年、読売新聞社入社。前橋支局などを経て、2003年に編集局運動部へ配属。中部支社在任時を含めて20年以上、スポーツ取材に携わる。第100回大会が自身10回目の箱根駅伝取材。
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◆問合せ先 : 地域アカデミア研究実践機構 Tel :050-3479-1511 E-mail: academia@civ-academia.org
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